日記・エッセイ・コラム2007.05.25

伝えるということ

昨日、アナウンスのレッスンに行ってきました。
レッスン内容は初見読み。初見読みの注意点は、初めて見る原稿を間違えず読むことだけではありません。アクセントや滑舌などに注意しつつ、聞き手に伝わるように、意味を考えながら間をとったり、文章を切ったり。となかなか難しいものです。
私は、う段の滑舌が苦手でついつい『う』の口が甘くなってしまいます。
ずっと同じボリュームで息をはき、言葉をのせていかなければならないのですが、一文の最後に力が入って、お尻が膨らむ読み方をしていると注意されました。
なぜ人は話すのでしょうか?それは自分の気持ちや考えを伝えたいから。
文章や言葉を表現するなかで、大切なことは相手に伝えたいという気持ちをしっかり持つことだと思います。
話す相手によって言葉は変化します。同じ意味の言葉でも、相手が子供なら自分の目線で言葉を選んで話ても、おそらく伝わらないでしょう。また、ひとりよがりな言葉で、話したいことをただ投げつけても、伝わらないでしょう。話したい人、分かってもらいたい人がどんな人なのかを意識し、その人が分かるように言葉を選んだり、その人と同じ目線で話をすることがとても大切なことだと思います。それが伝えるということではないでしょうか。言葉は相手があって初めて生きるものだと思います。
あなたの言葉を伝えたい人はどんな人ですか?

2007 05