アート・文化2007.05.17

美しい日本人のマナー

今日はお茶のお稽古に行ってきました。
 

今日のお稽古では所作と余韻について習いました。
お茶をたてるとき、その動きには一つの無駄もないように、そしてそれを見ているお客様に一番美しく見えるように考えられているそうです。
手順は覚えられても所作の美しさを考えるとなかなかできないもの。袱紗(ふくさ)や杓(しゃく)を持つ手の角度ひとつで無駄な動作が増えてしまうし、頭の先から足の先まで気を張っていないと、歩くとき道具を落としてしまったり、姿勢が悪くなってしまいます。それに動作一つ一つに余韻をもたせたり、緩急をつけるだけで驚くほど美しく感じます。 
茶道というのは本当に奥の深いものです。 お稽古の終わりに先生が一言。『茶道というのは何も難しいことをしているのではありません。日本人としてのマナーを勉強しているのですよ。日本には四季があるから、詫寂などの繊細な感性が生まれたのです。私は日本人であることを誇りに思います。』 
日本語も日本人の繊細な感性が生み出したもののひとつです。その中には様々な美しい言葉があります。それを伝えていくことも私の仕事だと思います。

2007 05