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ブログ2014.06.03
サヨナライツカ
こんばんは。
ふと思い出した詩。
サヨナライツカ
いつも人はサヨナラを用意して生きなければならない
孤独はもっとも裏切ることのない友人の一人だと思うほうがよい
愛に怯える前に、傘を買っておく必要がある
どんなに愛されても幸福を信じてはならない
どんなに愛しても決して愛しすぎてはならない
愛なんか季節のようなもの
ただ巡って人生を彩りあきさせないだけのもの
愛なんて口にした瞬間、消えてしまう氷のカケラ
サヨナライツカ
永遠の幸福なんてないように
永遠の不幸もない
いつかサヨナラがやってきて、いつかコンニチワがやってくる
人間は死ぬとき、愛されたことを思い出すヒトと
愛したことを思い出すヒトにわかれる
私はきっと愛したことを思い出す
幻冬舎文庫「サヨナライツカ」辻仁成
昔友人に勧められ読んだ小説。
電車での帰り道、一人この小説を読んでいて
号泣してしまったのを思い出した。
あの時は本当に恥ずかしくて、本で顔を隠しながら
そそくさと電車を降りたのを今でも鮮明に覚えてます(笑)
あの時もそうでしたが
今この詩を見てもやはり胸が震えます。
また読み返してみようかなぁ
2014 06
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