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作品を制作する上で、デッサンとは表現の基礎的な「知識」です。
デッサンは具象絵画のように平面に写実的に表現されるものだけではなく、立体や、イラスト、抽象的な表現にいたるまで全ての創造活動において基本といえるでしょう。
「自分には美術の才能がない」「センスがない」と言って美術を敬遠する人がまれにいますが、義務教育の段階でこの基礎的な知識に触れることがなく、苦手意識を埋め込まれてしまっている方が大半です。 さらに現代の美術の偏った評価の基準でますます理解できなくなってしまい、美術は常人には理解できないもの。美術は才能、センス。という結論に達するわけです。
しかし、本来 デッサンを描くということは 文字を書くこと や スポーツをすること などと、さほど違いありません。
きちんとした基礎知識を身につけることが出来さえすれば、写真のようにデッサンを描くことも出来るようになると言っても過言では無いでしょう。
デッサンは形と調子の二つの要素から成り立ちます。
3次元の対象を2次元の画面に描くという作業で、1本の線を引くときでも対象の大きな面の意識を伴わなければなりません。
その点では、基本形体の透視図法。さらに物と空間の関係を理解することが必要です。

上の図は、遠近法を表す時に用いる技法で、1つの消失点を持つものを一点透視図と言い、二つの消失点を持つものを二点透視図と言います。
一点透視図は正面から、二点透視図は斜めからモチーフを描く時に使用します。
明暗は光の量の相対関係です。同一対象物も、面の変化に応じて明暗が生じます。
また、光の条件が同じでも、対象物にはそれぞれ異なる固有色があり、それらを鉛筆または木炭などの色の濃淡(調子)で表現します。

上の図はグラデーションと言い、鉛筆(木炭)で表現できる調子の幅です。
この調子を用いて「明るさ」や「暗さ」また「固有色」を白黒のモノトーンで表現します。
…5H・4H・3H・2H・H・F・HB・B・2B・3B・4B・5B・6B・7B・8B…など多くの種類があります。
2Hなどの薄い鉛筆は芯が硬く、反対に5Bなどの濃い鉛筆は芯が軟らかいのが特徴です。
色、明暗、質感、量感、などの表現に応じた鉛筆を使用します。

一本で多くの色の調子を作ります。鉛筆と違い線の幅が広く、調子が単調になりがちなため、練りゴムや、食パン、ガーゼなどで調子をおさえて描きます。
調子をおさえたり、消すときに使います。
モチーフの形をはかるときに使います。
画板や、保管用に使います。